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2008年9月

2008年9月12日 軌跡 (1).何が一番初めに必要か?2008年9月12日

「創業・起業ノウハウ - XFormation設立の軌跡」(1)
(1).何が一番初めに必要か?

起業を行うときに、何が一番初めに必要でしょうか?

当然、自分が立ち上げるその会社をどのようなものにするのか?
独立準備として、会社の事業計画や会社の強みや競合分析などを行うことも重要です。
しかし実際、事業戦略などの計画ばかりを考えていても、始まりません。

たしかに私の場合も、独立開業本とか勝ち組/負け組み本とかもざっと読みましたし、創業・ベンチャーフォーラム参加、DREAM GATEカンファレンス(http://www.dreamgate.gr.jp/)に参加したり、アントレ(http://entre.yahoo.co.jp/)なども参考にしたりもしました。
ちなみに、2005年にフォーラムに参加した頃は、堀江 貴文(ほりえ たかふみ)氏とか、折口 雅博(おりぐち まさひろ)氏が成功体験を語っていましたが...。

私の場合は、「経営」と言う観点では、既に顧客をつかんでいたので、一ヶ月足らずにて独立・起業が出来ました。と言う事もありますが、実際、独立・起業のための『会社設立』と言う事務手続きが、結構やっかいなものだと実践して感じました。

『1エンから株式会社を設立できるようになった。』と言っても、何だかんだ言ってもやることは沢山あります。

hint_icon.gif 【創業・起業ノウハウ】としては、
  『手続きとしてやらなくてはならないこと』
  『目に見えてやらなくてはならないこと』
 これを整理して、優先順位をつけて、すぐに手を動かして行く事です。

では、それは何なのか?
当社設立の事例としては、主に以下の内容・順番となりました。

1.まずは、定款
2.お金(資本金)
3.会社名、ロゴ
4.会社オフィス・本店所在地、住所
5.電話番号 、印鑑
6.メールアドレス
7.Webサイト
8.名刺
9.銀行口座

独立形態として、『法人』・『株式会社』開業の場合となりますが、
(個人事業主の開業の場合は、特に法的手続きは必要ありません。)

check_icon.gif法的手続きとして、初めに実行しなければならないのは、
●公証人に『定款の認証』を受ける
と言うことです。

check_icon.gif定款認証ののちに、
●法務局へ対して、『設立登記申請』となります。

 

事務手続き上の日数は、概ね 2~3週間程度と見ておけば良いでしょう。
当社の場合は、年末年始にかかり1月1日は設立日に出来ないので、年のはじめ最短の1月5日が設立日(登記完了)となっています。 実際に会社作るぞ!と決めてから約3週間で設立できました。

費用は概ね、20万円で済みます。(手続きを自分で実行した場合)

topic_icon.gif定款認証5万円+印紙代4万円=9万円
電子定款で実施すれば、印紙代4万円は不要となります。
もちろん当社は、電子定款でした。

         登録免許税(印紙代)15万円

登記完了後に、いわゆる法人の登記簿謄本(全部事項証明書など)を1通取得するのに印紙代として、千円かかります。 また、法人用の代表者の印鑑証明書も、1通取得するのに、印紙代は千円です。

ただし、やはり『定款』に関しては、司法書士さんなどに依頼して、内容を確認してもらった方が無難ですね。
定款作成後の、定款認証のために公証人役場へ出かけたり、登記のために法務局へ行ったりする時間も、会社設立時は結構たくさんやることが多いので、短縮をするためにもこの事務手続きは、外部委託してしまった方が良いかも知れません。

当社も、司法書士さんにお願いしました。
概ね、報酬額は5~6万円程度です。

check_icon.gif◎ひとことで言えば、これだけ。
 『定款認証』と『設立登記』が済めば、「会社設立」となります。


設立登記が済んだら、管轄(会社の住所)の税務署や東京都内であれば都税事務所、その他社会保険事務所などの諸官庁への届出が必要となります。

さて、ここからがチェックポイントです。

では、『定款』を作るには、何からやらなくてはならないか?
と言うことになりますが、

check_icon.gif当然、『会社名(商号)』を決めなくてはなりませんし、『事業目的』を決めなくてはなりません。

『会社名(商号)』では、株式会社××××(会社名)、××××(会社名)株式会社と株式会社を前にするか後ろにするか? と言うことも考えなくてはなりません。 また、英語表記も合わせて決める場合には、やはり、××××(会社名)Corp. 、 ××××(会社名)Inc. 、××××(会社名)Co., Ltd. など。

『事業目的』は、一般的に事業領域別にカテゴリ分けされており、当社のeフォーメーションやインターネットで例示がありますから、それらを参考すると良いでしょう。

なお、定款への事業目的は、今後事業とする可能性のあるものを、いくつか盛り込んでおくことも重要ですが、あれもこれも入れても具体性の無いものは認められませんし、やはり『軸』は、しっかり決めておくことが重要です。

開業後、「どのような会社ですか?」「何の会社ですか?」と訊ねられたとき、「あれも、これもやっている会社です」では、何だか良く解りませんし、アピール力も弱まります。

開業後、企業情報調査などいろいろ問い合わせが来たり、助成金申請などでも『業種』の記入が必要となりますが、その時に『××業です。』とハッキリ答えられる会社が良いのでは無いでしょうか。

当社の場合、情報サービス提供やメンタルも行っていますが、業種の『軸』はあくまでも、
『情報システムコンサルティング業』です。

 さて、『定款』に記載する内容として
①.『会社名』
②.『事業目的』

check_icon.gifが決まったら、次は会社の『住所』が必要ですから、オフィスの場所の確保。
これがまた面倒ですね。
とりあえず、自宅とか既に存在する住所をオフィス扱いにして創業して、後から変える。
と言う選択もあります。

しかし私の場合は、やはり『創業した場所』、『夢をスタートした場所』にこだわりたかったので、オフィス探しには少し時間をかけました。(それでも、2週間程度ですが...。)
資金(お金)をあまりかけないために、レンタルオフィスやサービスオフィス、シェアードオフィスなども見て回りました...。

topic_icon.gifopenoffice http://www.openoffice.co.jp/index.htm

crosscoop http://crosscoop.com/  Regus http://www.regus.co.jp/  など

レンタルオフィスって、 これらはピンキリでしたね..。

フリー席を共有するタイプとかであれば、月額2万円ぐらいから。 完全個室は、月額80万円とか。
パーティションで間仕切りした机を専用に利用できるタイプ
ガラス張りで箱のように仕切られているタイプ
そして、受付があり受付係りが顧客の対応をしたり、お茶のみ共有スペースやビジネスサービス(FAXとかCOPY機とかの利用)、世界各国のブースや会議室をを利用できるなんてのも...。

たしかに、家賃以外の電気、ガス、水道代を含めて、オフィス代がいくらになるのかを考えれば、このようなレンタルオフィスなどを利用するのも良いでしょう。
現に私の知人で独立した社長たちには、レンタルオフィスやシェアードオフィスを活用している人も多いです。

しかし、最近はSOHOを取り扱うマンションやオフィス向け賃貸も多く、さらには礼金・敷金無し、さらには、一ヶ月間フリーレント(一ヶ月の賃料無料)なんてのも多く、当社の場合は登記もOKでしたのでマンションの一室を事務所として決めました。
一般的な事務所として賃貸契約する場合の保証料金(通常は、半年分とかで数百万円かかる)も、ばかにならないですし、インターネット回線なども光回線が既設されていたので。

③.『オフィス決定=本店所在地』決定
次なるものは、

check_icon.gif④.『電話番号』と『印鑑』作成です。
オフィスの住所と電話番号、そして印鑑
何しろこの順番が、どちらが先か? 悩みどころでしたね。

オフィスが決まらないと、そのオフィスに電話をひけませんし、印鑑作成(ゴム印)を作るのにも住所電話番号を入れたいですしね。

印鑑作成も、会社の実印=代表取締役の印鑑、角印=会社名のみであれば、会社名が決まれば先に作成出来ますが、銀行印やゴム印(会社住所印)とのセットなどもありますので、まとめて作成しました。
ゴム印は、結局セットにしなくて、会社名・住所・代表者名・電話番号がそれぞれ分離できるタイプにしました。

『電話番号』は、オフィスの賃貸契約と同時に、インターネット回線の手続きを行ったので、当社では光電話にしました。

topic_icon.gifビックリしたのは、かつては家の固定電話の電話番号を確保するのに、結構大変だった記憶があったのですが、いまどきは、固定電話の電話番号も、携帯電話のように自由に決められて、電話番号だけでもすぐに確保出来たと言うことです。
番号は、代表電話番号とFAX用の2本欲しかったのですが、同一回線で2本利用の場合、2本目の分は月額100円です。

従って、オフィスに実際の電話がひかれる以前に、電話番号を確保出来たので、その電話番号で印鑑も作成出来ましたし、前後しますが『名刺』も早めに作成出来ました。

事前に必要な事務的なことは、これで終了です。
この
hint_icon.gif①.『会社名』
②.『事業目的』
③.『オフィス決定=本店所在地』決定
④.『電話番号』と『印鑑』作成

を決定すれば、後は
 『定款認証』と『設立登記』⇒ 「会社設立」となります。

check_icon.gif当然、今までに出てきていない、『お金(資本金)』は、準備しているもの。ですよ。(笑)
資本金は、決めた額を銀行に振り込みます。
振り込んだ人がわかるように同じ口座に、順番に振り込むのが良いでしょう。
この銀行口座は、特に新規のもので無くても良いですが、これもまた新しいスタートとして
当社の場合は、私の名義の口座を事前に作成し、そこに各発起人に振り込んでもらいました。
『お金(資本金)』に関しては、この振り込んだ銀行口座の通帳のコピーが必要となります。
(表紙と振り込んだ部分の入金ページのコピー)
また当然、株式会社なので、『お金(資本金)』に対する『株式数』、『1株あたりの払込額』
を決めて下さい。
それらを記載する、『払込証明書』と『資本金の額の計上に関する証明書』が必要です。
それと、会社を立ち上げるときのメンバーもです。

  topic_icon.gif         ちなみに、『お金(資本金)』は、登記開業後、オフィスの設備購入とかの費用に利用出来ます。
 私の場合、いつから資本金をどのように使って、資金繰りをするのかも初めは解らずじまいでした..。
 実は、初めの一ヶ月は役員報酬無しでしたし、初めに決定した金額が足らなかったので、会計上 「未払い金」と言う扱いにして、後から精算しました..。
 
check_icon.gif2人以上で立ち上げるのであれば、『発起人会議議事録』が必要ですし、各取締役や監査役の『就任承諾書』などが必要となります。

なお、当社の場合『監査役』を設置しておりません。その場合、『取締役会』は設定せず『株主総会』の設定となります。このあたりも、『定款』に記載する事項ですので、ご注意を。

『払込証明書』や上記あたりの見本も、当社のeフォーメーションやインターネットで例示がありますから、それらを参考すると良いでしょう。
また、前述しましたが、司法書士さんなど外部委託を行えば、このあたりは全部やってもらえます。

これで、『会社設立』完了です!


でも、ちょっと待ってください。

創業から開業まで、開業時に時間の余裕のある人は良いのですが、私の場合は、即時事業開始でしたので、すぐにでも取引先(お客様)との銀行口座開設が必要でした。
それとやはり、開業とともに営業活動・プロモーション活動が必要でした。

ですから、上記の『会社設立』手続きと並行して、以下のことを実行していました。

check_icon.gif6.メールアドレス
7.Webサイト
8.名刺

        9.銀行口座


ここで最後となっている『銀行口座』に関しては、手続き上は最後でも、『設立登記』に際して資本金を振り込んだ口座を作成した際に、同銀行の法人営業担当に事前に相談にのってもらいました。
従って、『設立登記』のスケジュール感を同銀行の法人営業担当に事前に話し、謄本が出来次第、即日法人用の銀行口座開設が実行できました。
このあたりの段取りが出来ていないと、銀行口座開設だけで一ヶ月かかるなんてこともあるようです。

会社にとって、『主要取引銀行』とか『取引先金融機関』となりますので、これも重要なポイントのひとつです。

そして残りの、『メールアドレス』、『Webサイト』、『名刺』など、合わせて『会社案内』や『会社のロゴ』も私の場合は、並行して作成しました。

『名刺』には、会社の『住所』『電話番号』そして、『メールアドレス』『WebサイトのURL』を入れたかったので、当然これらが先の作業でした。

topic_icon.gif余談ですが、当社の『ロゴ』は当時、米国のWebサイトにある「Logoyes」http://www.logoyes.co.jp/ を活用して、99$程度で作成しました。 実は、この米国サイトの「Logoyes」を、当社の役員の春日原 森(かすがはら しん)が、日本向けに立上げています。(http://www.logoyes.co.jp/


また『メールアドレス』については、『会社名(商号)』を決定したと同時期に、先に『ドメイン名』を取得しました。
どこで『ドメイン名』を取得するか?
『Webサイト』『メールアドレス』など、どこのレンタルサーバを利用するか?
このあたりは、インターネットを利用してWeb検索して見れば、いまや様々なサービス提供会社が存在します。 このあたりのノウハウは、おってITフォーメーションコラムにて掲載して行こうと思います。

hint_icon.gifなお、私が会社設立にあたり参考にした本。
『日本一わかりやすい会社のつくり方』(著者:坂上仁志)
http://www.foster1.com/
これ一冊で、十分でした。


長くなりましたが、このあたりで
(1).何が一番初めに必要か?
は終わりにしようと思いますが、前述しましたが最後に再度もうひとつ

 『定款認証』と『設立登記』⇒ 「会社設立」
の後に、諸官庁への届出が必要となりますので、お忘れなく。

hint_icon.gif当社の場合は、1月5日設立
1月末に社会保険庁への届出、税務署への届出
2月の前半に都税事務所へ届出、3月に労働基準監督署への届出
こんな感じでした。
この届出はすべて自分で行いました。


ところで、本当に一番初めに必要なのは....。
   創業する前に、起業助成金の申請を!
   創業してからは、一ヶ月以内に基盤人材の助成金申請を!!
です。


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次は、(2).助成金の申請 です。


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